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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

今、この国では、人や国を治めるのは身分制度だと考えられている。でも、本来、治世は人の価値を決めて身分という固定枠に縛ることではない。
「国を治めるのは法だ。しかも、誰か―一部の特権階級が恩恵を蒙るような歪んだ法ではなく、誰もが平等に権利を持てる法を作りたい」
ユンはきっぱりと言った。
「判ったから、ユン。幾ら何でも人の耳のある場所でそんな物騒なことを言っては駄目よ。誰が聞いているか判らないでしょ。役人に訴えられたら、捕らえられて、どんな酷い罰を受けるか知れたものではない」
「明姫は私の身を案じてくれるのか?」
「あなたが斬首刑になるところは見たくないわね」
「国を治めるのは法だ。しかも、誰か―一部の特権階級が恩恵を蒙るような歪んだ法ではなく、誰もが平等に権利を持てる法を作りたい」
ユンはきっぱりと言った。
「判ったから、ユン。幾ら何でも人の耳のある場所でそんな物騒なことを言っては駄目よ。誰が聞いているか判らないでしょ。役人に訴えられたら、捕らえられて、どんな酷い罰を受けるか知れたものではない」
「明姫は私の身を案じてくれるのか?」
「あなたが斬首刑になるところは見たくないわね」

