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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
ゲーム開始から残り30秒を切ったところで
彼がハルに這い寄ってきた。
「後ろに回らせてくれる?」

「ぅ……」
ガチだ……
手を抜く気なんて毛頭ないんだろう。

彼は女の子座りして待機するハルの背後に回った。

「あ、さっきは何も言わないでも言ってくれたけど
今度は一秒一刻を争うからちゃんと言っておかないとね」
「?」

「指示です。イク時はちゃんと言ってくださいね?」
「あ……う、うん」
確かに、ちゃんと言わないと時間ぎりぎりの時に
勝敗を決めづらくなるかもしれない。

というか、私さっき何も言われてないのに
イクって叫んじゃったのか……

毎度のことながら、絶頂の瞬間は頭が真っ白になって
思い出すたび恥ずかしいことを言っている気がする。
制御できるものでもないから仕方ないのだが。

不意に、彼の右手がハルのおへそに触れた。
「あと10秒……
始まったら、できる範囲でいいから
気持ちよくなってもらうためのこっちの指示には従ってね」

「うん……」
あぁ~緊張する……
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