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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
「えっと……」
ハルはもじもじしながら言った。
「十……二、三分……くらい……」

「12、3分ね」
コクリ。
「じゃあ12分にしておくよ」
大津川は言いながら腕時計のタイマーをセットし
外してベッドの脇に置いた。

「一応携帯もセットしておくか……」
呟き、何やらスマホもタイマーをセットしたらしかった。
ぽーんと腕時計の傍に投げる。

「それじゃあ、腕時計のタイマーが鳴ったら
タイムアップね。それまでイカずに耐えられたら
ハルの勝ち。耐えきれずにイッちゃったら僕の勝ち。
OK?」
「うん」

「じゃ、腕時計は15分後になってるから
あと2分半したら開始ね」
大津川は言いながらハルのデジタル時計を見やすい
向きに変えた。
ハルは時間を確認して頷いた。

うぅ……
無意識に膝の間に手を入れてこする。
あと少しで……私……直接触られちゃうんだ……
うぅ~~っ!

急に込み上げてきた恥ずかしさと
楽しみに思うようなゾクゾクする感覚が
身体の内側でせめぎあっている。

うぁ~~!
もういっそ早く時間になってほしい!
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