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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり

結局、大津川はハルの方を見るのをやめて
寝室を歩き回り始めた。
「ハルはけっこう片付けてるんだね」
そういえば、先ほどからさりげなく
下の名前で呼んでくれていた。
下の名前でいいと言われて「トウキくん」と
呼んだハルに合わせたのかもしれない。
それにしても、妙にしっくりくるのが謎だ。
「っていうか、あんまり物を置かないようにしてるから」
「なるほど。本当に片づけ上手な人は
そもそも片づけるという行為が
必要ないようにしてるんだね」
「大げさだよ。私の場合は、単に物を置いたら
片づけるのが面倒だなって思っちゃうだけだから」
彼がちらっと居間の方を見てきてすぐに
戻ってくる。
「それにしてもきれいだよ。住み心地がよさそう。
僕の部屋は機械だらけで足の踏み場もないから
ちょっとうらやましい」
ハルは笑った。
「トウキくんって機械オタクなの?」
こんなバングル作っちゃうし。
ローターも簡単に改造しちゃうし。
「まあ、小さいころから取り憑かれたように
物作りばっかりしてたね。
機械いじりしかできない大人になるのは
必然だったと思うよ」
寝室を歩き回り始めた。
「ハルはけっこう片付けてるんだね」
そういえば、先ほどからさりげなく
下の名前で呼んでくれていた。
下の名前でいいと言われて「トウキくん」と
呼んだハルに合わせたのかもしれない。
それにしても、妙にしっくりくるのが謎だ。
「っていうか、あんまり物を置かないようにしてるから」
「なるほど。本当に片づけ上手な人は
そもそも片づけるという行為が
必要ないようにしてるんだね」
「大げさだよ。私の場合は、単に物を置いたら
片づけるのが面倒だなって思っちゃうだけだから」
彼がちらっと居間の方を見てきてすぐに
戻ってくる。
「それにしてもきれいだよ。住み心地がよさそう。
僕の部屋は機械だらけで足の踏み場もないから
ちょっとうらやましい」
ハルは笑った。
「トウキくんって機械オタクなの?」
こんなバングル作っちゃうし。
ローターも簡単に改造しちゃうし。
「まあ、小さいころから取り憑かれたように
物作りばっかりしてたね。
機械いじりしかできない大人になるのは
必然だったと思うよ」

