この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり

ハルがちょっとした反撃を見舞うことができたのは
ほんの数十秒のことだった。
気付けば、ハルはベッドの上で
逆に組み伏せられていた。
彼が自分に指示を出せるということを
すっかり忘れていた。
でも……
両腕を頭の上で固定されたまま呟く。
「ズルいです……指示は自分の都合では
しないって約束だったのに……」
「指示を出したからには、データのためにする
必要があるから、君を気持ちよくしてあげるよ」
彼の言葉には少しだけ険があるように思えた。
「でも、嫌なら嫌ってどうして
言ってくれないんだ」
「え……?」
嫌……?
なんか……違う……
――気がする。
「僕が君に嫌なことをさせたくないことは
君だって知ってるだろう?
このバングルだって君のためだけに作ったんだ。
君がちゃんと嫌なら嫌だという反応を見せてくれれば
僕はそれを受け入れて、同じようなことは
二度としなかった」
「違う……そうじゃ……ない……」
「違う?」
ほんの数十秒のことだった。
気付けば、ハルはベッドの上で
逆に組み伏せられていた。
彼が自分に指示を出せるということを
すっかり忘れていた。
でも……
両腕を頭の上で固定されたまま呟く。
「ズルいです……指示は自分の都合では
しないって約束だったのに……」
「指示を出したからには、データのためにする
必要があるから、君を気持ちよくしてあげるよ」
彼の言葉には少しだけ険があるように思えた。
「でも、嫌なら嫌ってどうして
言ってくれないんだ」
「え……?」
嫌……?
なんか……違う……
――気がする。
「僕が君に嫌なことをさせたくないことは
君だって知ってるだろう?
このバングルだって君のためだけに作ったんだ。
君がちゃんと嫌なら嫌だという反応を見せてくれれば
僕はそれを受け入れて、同じようなことは
二度としなかった」
「違う……そうじゃ……ない……」
「違う?」

