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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第4章 混・乱・事変②
「――え?」
堺の小さな呻きを聞いたしのは思わず聞き返すが、どうやら寝言らしいとわかり、リビングの床で横たわり再び寝息をたて始めた彼を、キッチンでおでんを煮込みながら眺めた。
気を失った堺をどうにか引き摺って家の中まで運んだには運んだが、成人の男をしの一人で引っ張るにはかなり無理があった。
だが、マンションの中には親しい知り合いなど居ないし、しのが男性を家に連れ込んでいるなどと噂を立てられても不味いから、手助けを求めるわけにもいかない。
時折休みながら、三十分以上かけて少しずつ堺をリビングまで移動させたのだ。
お陰で汗だくになり、またシャワーを浴びなくてはならない羽目になってしまい、ギンガムのパジャマから今度は薄いピンクのフリルが袖や胸元にあしらわれたお気に入りのパジャマに替えた。

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