この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
熱・愛・契約~熱・愛・事変
第8章 愛の巣
「ちょっと洗面所にいってきます」
しのはそう言うと、パタパタと軽やかな足音を立てて部屋から出ていく。
「むん」
視線をクリーム色の天井から、鮮やかな銀色のカーテンに移した。
シックなマンションには、派手でそぐわないかも知れない。もう少し落ち着いた色合いの物がいいだろうか。それとも、女の子はピンクとかの可愛い色のほうが好きなのかなーー
そんな事をふと考える。
でも、彼女との暮らしはあくまで契約ーー期限つきの夢物語なのだ。
普通の恋人どうしがするように、部屋の中を少しずつ二人の好みに変えていったところで、そこに未来はない。
つい先ほどまで浮き足だって熱くなっていた自分が途端に滑稽に思えてくる。
鼻血が止まった。ティッシュをゴミ箱に入れた時、スマホがペコからの着信を告げた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


