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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
「おおーっ!稲川がでてきた――!」
「稲川――!」
画面の中、ステージ中央にボーカルの稲川が颯爽と現れると、スタッフ達が色めき、ペコも狂喜する。
堺は、そんな様子のペコを見て一抹の不安が過る。
「あの……そんなお偉いがたのお宅に伺うなら……勿論ペコチーフも一緒に……ですよね?」
「ああ――っ……スッゴク申し訳ないんだけど……私は、ポキノンの代表として、最後のステージを見届ける責任があるのよ!
だから、堺ちゃんお願いね!私はHUJIYAMAステージへと急ぐから!じゃあ、そういう事で!シュワッチ――!」
ペコは物凄い早口で捲し立てテントを出ていき脱兎の如くのスピードで駆けていった。
「ま、待ってくださいよ――!チーフー!」
堺は手を伸ばして叫ぶが、何秒かして諦めのため息を吐いた。
「はああ……なんて事だ……」

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