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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――
堺は床についた両手に力をこめ身を起こそうとするが、今度は脹ら脛がこむら返りを起こし、激痛に目を回す。
「ぐっ……ひいっ……足がっ……足がっ」
「――足が何か?」
「ぴっ……」
思わず溢した呻きに対し、しのは満面の笑みで訊ねた。その何ともいえない迫力に堺は蒼白になり、何も言えずに口をパクパクさせた。
「あんなにしょっちゅうコロコロと転んでたらそりゃあ身体中痛くなりますよね?……でも……そうやって女の子に『大丈夫?』って構ってもらおうっていう作戦なんですか?」
「――!にゃっ!」
――それは違う、と言いたかったのに、声が裏返って変な叫びになってしまう。
しのは呆れたのだろうか、薄い笑いを溢し、ドアノブを廻してドアを開けて向こうへと行ってしまった。

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