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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――
高林は、海の鋭い表情に見惚れてしまい口の端からビスケットをボロボロ溢してしまい慌てて膝の上の屑を手で払う。
海は呆れて彼女にポケットテイッシュを差し出した。
「おい……そんな行儀の悪い事じゃあ男に逃げられるぞ……」
「かっ……彼氏なんて居ませんからいいんです!」
また頬を赤らめて首をブンブン振る彼女を見て「ふうん?」と鼻を鳴らすと海は独り言のように言った。
「勿体無いぞ……恋をしなきゃ……命がいつまであるなんて保障は――」
「え、何です?」
キョトンとしてテイッシュで口元を拭う高林の真ん丸な目が目の前にあり、海は我に返って口をつぐむと、彼女にデコピンした。

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