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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第5章 乱暴でもいいから、奪って
「そ……その……僕は、どうして今こうなってるのか……よ……よよよく分からなくて」
しのの強張る表情を見た堺はへどもどしながら自信なさげにどもる。
心中では(まずい事を言ったかも知れない)と思ったが、口に出した言葉は取り消せない。
つい先程までしのの魅惑的な身体の柔らかさと薫りと自身の強烈な欲に忘れていたが、しのの一言でまるで夢から醒めてしまったかの様に、今の状況が不安になってきた。
――踏みとどまるならギリギリ今の内だ……!欲に駆られてこのまま彼女とそういう事になったとして……一晩明けたら写真誌にすっぱぬかれてたりとかあるかも知れないじゃないか……そうなったら大変な事に――!ひいいっ
「……ここまで来れば、最後までしてもしなくても私には同じことよ……」
俯き低く言うしのの言葉に堺はギョッとして何故かスイッチに額をぶつけ、部屋の明かりが消えた。

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