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第24章 男達の心と覚悟

『それは！？
『パア―――ンッ！！』・・・・・っ！？』


「・・・・・っっ！？」


ルークと会話をしている最中に、ルークの方の音声に、拳銃の発射音が響いた！？



(まさか！？)


猶予など無い、強制的になろうが仕方無い。
今の音に近いのはルーク！！



「ルーク･ガルシア！！
ゴールド･クルスとして命じます、今すぐ東条海里を殺りなさい‥
命令に背けば、ルーク･ガルシアあなたに死の処罰を与えましょう、盟主として！！」


『っっ！！
盟主の御心のままに‥
発砲音を追います！』


「・・・・・・・」


通話を切って、私は少しうなだれる。
何故夕方、暗殺の方を選ばなかったのかと！



「仁科さんっ！？」


「・・・美波‥
本当に不味い事に、なりそうです・・・」


幾ら暴力団とて、市街地で簡単に発砲する程馬鹿じゃない。
考えられるのは、追い詰められた東条海里が引き金を引いた。



「ルークとの通話の最中に、拳銃の発砲音がしました‥
多分東条海里かと思います、相手が主催で無い事を祈るのみです・・」


「・・・嘘・・・」


「嘘でルークに対し、あんな無理やりな命令の仕方はしませんよ私は‥
多分ルークは、東条海里の近辺には居る筈です、そして主催は拳銃を所持していない」


「そ‥‥んな‥‥」


「まだ確定的な事は分かりません、ルークからの連絡待ちです
・・・なかなか仁科悠人では、いさせて貰えませんね・・・」


苛立ちで一瞬だけ力が大きく出たので、気付いた。
本郷さんと宮野が、直ぐ近くに居る事を・・・・・