この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第21章 まもなく境界線に、電車が参ります
 単純にもう一度、彼らが望む神様に会わせてあげられたらと思ったのだが……やはり神依には分からない、それ以外の隔たりもあるようだった。
 そして彼らの心が慰められるのは、もしかしたらそういうことではないのかもしれない。

 そのまま最後まで女達に付き添われ外に出れば、雨はすっかり止んでいた。蓮の葉は里の水辺に奉りたいと彼女達から申し出があり、神依も喜んで預けることにした。神事として手順を踏めば、ちゃんと根が張り花も咲くらしいので、少なくともどこかで自分に置き去りにされるよりはいい。
 そして男達はそれを、自ららが想う神と神依という稀人(マレビト)の名残として愛で、また彼女の歩んできた道を語り継ぐという。
 「……それなら私も、花を捧げます。私は巫女だから……あなた達を神として、あなた達を忘れてしまった人達の代わりに、想います。空と海の雲を見るたびに、思い出します。それで、私の……父にも、届くように。あなた達のことを語ります」
「神依様……!」
「お世話になりました。……本当に、ありがとう」
「……」
子龍と共にぺこりと頭を下げれば、男達はその場に跪き、なお深く礼を取って神依を見送る。
 足音が遠ざかり、次に顔を上げたとき──少女の姿は道の彼方にあったが、その背が消えるまで彼らはその場に佇み続けていた。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ