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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第21章 まもなく境界線に、電車が参ります
それを除けば環境という面においては何とか遣り過ごせるのだが、温かいものを食べられなかったりお湯を使えなかったり、そういう日常の何気ないことができず、それは肉体的にも精神的にも負担になった。
 だがそれもまた、考えようによっては今までがどれだけ恵まれていたかを思い知る良いきっかけになってくれたようにも感じる。淡島に流れ着いてから今まで、そういう不便さを一度だって味わったことがないことに、神依は今更気付いた。
 そればかりでもなく、櫛名田が譲ってくれた羽衣のおかげか特に不快に思うものとも遭遇せず、鼠軼が託してくれた珠も、この闇の中ではほのほのと温かみを帯びているような気もした。そんなたくさんの優しい加護が自分を包んでくれているのだと思えば、その幸せな心地が体中にじんわりと染み渡る。そのぬくもりが錯覚だとは、思いたくなかった。
 「私、やっぱりたくさんの人に助けられて、護られてきたんだね……」
「キィ」
言葉を交わせずとも、語り掛ける相手がいるのもまた、神依に取っては少し気が楽なことだった。
 ……思えば、この子龍も不思議な存在だ。
 淡島で長い長い回廊を歩み、その先で出逢った原初の女神。一度は亡くなり、この黄泉国に沈んでいた──
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