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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第20章 待ち人
心のどこかで望んでいた通りに神の前に立って……、見せ物になっていたのです。──或いは、あの月の神は私のことも見透かしておられたのかもしれない。一本の脚では事足りない、六本の脚をもがれ、二本をこの場に縫い付けられて。……』
「蜘蛛神(くものかみ)……」
 それは、わだかまった感情の吐露だった。日常に忙殺され忘れられたか、本人すら知らないところで無意識下に閉じ込められてしまった、本当に細やかな罪の種。しかし黄泉国に蒔かれたそれは、あの広場にあったあらゆるもの──日嗣自身でさえを引き寄せ、こんなにも巨大な花を開かせてしまった。神依の名と姿とを養分にした、醜くも美しくもある花。
 その女を求めるあまりここに引き寄せられたのか、それともあの神楽鈴が依りとなったのか……日嗣には自分がここに誘(いざな)われた理由は分からなかったが、自分がこの巫女にしてやれる唯一のことだけは、もう分かっていた。
 「……」
腰の剣の位置を直しゆっくりと立ち上がれば、女の瞳も不安げにそれを追う。
「……蜘蛛神。それでも、あの時のお前の舞に迷いは無かった。誰もがそれを疑わない。若かりし頃のお前の努力は時を経て結ばれ、お前を見誤った男神共の頂点を戴く月の神の笛さえ誘った。そして私は、お前が繋げてくれた糸のおかげでこうして神依を追える」
『御令孫──』
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