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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第20章 待ち人
これから彼らがどうなるのか日嗣にはよく分からなかったが、穢れが世の摂理の一端だというならば、また廻ってどこかへ──人の形をした器の元へ、還っていくのだろう。
 (……神依)
そうして日嗣が振り向いた時、天の鈴の音(ね)は失せ、神依もまた脱力したようにその場に座り込んでいた。
 その性を辱しめていた黒い蛭はもういない。けれど神依は足を庇うように両手をつき、荒い呼吸にその細い肩を揺らしていた。一体どれだけここに縛りつけられていたのか、壊れかけた履き物からは血の滲んだ足が覗いている。
 「神依──」
日嗣は頬や手を拭うと、すぐさま御座(みくら)から地に降り立ち、少女に駆け寄る。
 「神依!」
『……』
その勢いのまま小さな体を抱き寄せれば、少女は安心したように全身の力を抜き、腕にその身を預けてきた。
 それは日嗣が久々に感じた、人の重みとぬくもり。その感触は疲労していた心身を一気に興し、活力をもたらす。
「神依──お前なのか? お前は、本当に──」
『……』
更に力をこめて抱きしめれば、しかし、少女は申し訳なさそうにうつむいて首を横に振った。直後、
『……ごめんなさい』
「……!」
日嗣の耳に届いたのは、聞き覚えのない女の声。
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