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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
「違うんです……。これは私の、わがままだから……」
「あなたはそれでいいの。そうやって大人を困らせるのも、子供の特権だもの」
神依が落ち込んだように呟けば、言葉と共に冷たい手が頬を優しく包んでくれた。底冷えする冬の夜に味わう、手の温度とは裏腹な思いやりの温かさ。それは深く深く、神依の中にもじんわりと染み入っていく。少しこそばゆくて、だけど嬉しい──。
 「……お母さん……、……ごめんなさい」
だからごくごく自然にそう答えれば、反対側からもその温もりがもたらされた。柔く、くしゃりと撫でられる頭。
 「うぬが謝る必要はない。古来より、母という生き物はそういうお節介で面倒なものだ。それを、威厳だの意地だので面に出せぬ父という生き物は、つくづく損な役回りなものだがな」
「いやね、やきもち?」
「素戔鳴様……、……」
茶化すように笑う櫛名田に促され、今度は素戔鳴の方にころんと寝返りを打つ。それから櫛名田にばれないように小さくお父さん、と唇を動かせば、素戔鳴の顔の陰影が緩やかに深まった。また笑われるのが可哀想で秘密裏に告げたつもりだったが、それ以上に父であることを喜ばしく思ってくれているようだった。
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