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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
「……」
──神依
──お前はどれだけ俺の願いを叶えてくれるだろう。
──お前と過ごす細やかな日常が、今の俺の願うもの全てだ。
──また縁側で語り合おう。
──またこっそり夜に出掛けよう。
──また星を見よう。
──たまにはこちらから猿彦のところに出向いて、釣り竿でも垂らすか。お前は雲海で泳ぐ方が好きかもしれんが、帰りはまた俺の衣を奪うといい。俺も喜んで、お前に献上してやる。
──お前のしもべ達にも、何かしてやれることがあればいいのだが。童には一つ、手本に良い勾玉をやってもいいな。
──あの禊には、きっと何よりもお前と二人で在る時間が喜ばれる気もするが、それは俺が嫌だから、何か二人で考えよう。
──お前とは、甘い酒が飲めるならそれでいい、一緒に盃を交わしたい。
──そしてできるなら、今度は髪を結わせてほしい。甲斐甲斐しくお前の髪をとき、美しく結い上げて、お前が至福の内に柔らかくそれを乱したい。
──後は、そうだな。
──それから……
「……とにかく、ずっと一緒に生きよう」
──ずっと、ずっと。
──共に。
「……」
ごめんなさい、と神依は心の中で呟く。
──神依
──お前はどれだけ俺の願いを叶えてくれるだろう。
──お前と過ごす細やかな日常が、今の俺の願うもの全てだ。
──また縁側で語り合おう。
──またこっそり夜に出掛けよう。
──また星を見よう。
──たまにはこちらから猿彦のところに出向いて、釣り竿でも垂らすか。お前は雲海で泳ぐ方が好きかもしれんが、帰りはまた俺の衣を奪うといい。俺も喜んで、お前に献上してやる。
──お前のしもべ達にも、何かしてやれることがあればいいのだが。童には一つ、手本に良い勾玉をやってもいいな。
──あの禊には、きっと何よりもお前と二人で在る時間が喜ばれる気もするが、それは俺が嫌だから、何か二人で考えよう。
──お前とは、甘い酒が飲めるならそれでいい、一緒に盃を交わしたい。
──そしてできるなら、今度は髪を結わせてほしい。甲斐甲斐しくお前の髪をとき、美しく結い上げて、お前が至福の内に柔らかくそれを乱したい。
──後は、そうだな。
──それから……
「……とにかく、ずっと一緒に生きよう」
──ずっと、ずっと。
──共に。
「……」
ごめんなさい、と神依は心の中で呟く。

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