この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
 屋敷神としての生を受け、その家主の人生の岐路に立ち会い……良い方へ送り出してやれることは、屋敷神として幸せにも誇りにも思うべきことだった。そして自分の後を継ぐ者は更に幸福に、笑顔の主を迎え入れることができる。
 ──できるはずだ。
 「……神依」
「は、……っ、は、い……」
もう言葉すら上手く発せられない、いつか見た水晶の粒のような大粒の涙をぽろぽろと溢す神依に、鼠軼はいつにも増して明るく楽しげな声で語り掛ける。
「泣くでない、愛らしい顔が台無しじゃぞ──お主はいつも誰かと笑い、幸せであるべき我が守り家の主であり、巫女であり、儂が神でなければ孫娘じゃ。その孫娘が縫うてくれた座布団だけ持っていけぬのが惜しいが、致し方ない」
「鼠軼……様……」
「息災でな──最初に我が家に来た時の願いは、まだ珠に宿っておるぞ」
「──あ──」
神依が鼠軼と言葉を交わしたのはそれが最後だった。
 鼠軼の尾が珠からするりとほどけると、鼠軼はあっという間に獣の……四つ足の鼠の姿に代わり、障子の穴をすり抜けて廊下の方に出ていってしまった。
 「…………」
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ