この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
 あの頃、一番の宝物だった──日嗣から贈られ、髪をとかれた小菊のつげ櫛。
 あの時と同じように指先で歯を辿れば、さららと心地好い感触が……心にも伝わった。
 「それを依りに、兄が余を淡島に喚んだのだ」
「……月読様が?」
では、あの月の神はもう、あの天降った日から既に全て知っていたことになる。それでもその神は天照の来訪を示唆し、また神依をここに来るよう仕向けていた。
 「……月読様は、どうして……」
「兄が何を思うておるかは知らんが、いちいちうぬが案ずることはない。その形(なり)もな──余かてここに訪れた時はうぬと同じ有り様だった。髪と爪を削がれ、それをもって姉上に働いた狼藉への禊ぎに替えるという──。つまりうぬも既に、何かしらの罪より解放され、赦されたということだ。
余を見よ、髪などいくらでも伸びてくる。うぬには更にそれを願った男が二人も居うて、伸びぬ訳もなし──信じられぬなら、余も共に祈ってやろう。片手で事足りるほど数少ない、姉上に物怖じせぬ猛(たけ)き者のよしみだ。それに」
「……?」
「櫛名田がうぬを子と想うなら、余もそれに倣うしかあるまい」
「……っ」
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ