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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
 そしてシャッと襖を引く音が聞こえて、神依は布団の中で目を見開いた。心臓が跳ねて、ドキドキとものすごく大きな音がこもった空気に響いて、悪いことをしている訳でもないのに緊張に体が強ばる。
 一方、足音は神依が立てこもる布団のすぐ横に近付き、数秒──
「わあっ!?」
「狸寝入りにも飽いたであろう──櫛名田は起きてこぬ故、うぬが余の世話をしろ」
「へ……? ……? ?」
敷き布団ごと神依を持ち上げるとゴロンと裏返すように畳の上に放り出し──目を白黒させて這い出してきた巫女を見下ろすと意地悪そうに、けれども豪快に笑んだ。
 ここに来て初めて受けたぞんざいな扱い。神依の目に飛び込んできたのは確かに縦にも横にも一回り猿彦より大きく、髪から爪先まで豪放な雰囲気を纏いはためかせる一人の男で、神依がその正体を察したのも瞬きの間だった。
 「す……素戔鳴様……?」
「如何にも、小さき巫女。名は──神依と申したか」
「は……はい」
その男神は、神依の目には噂に違わぬ姿に映ったのだが、けれども不思議と嫌な感じはしない。
 真っ向から「狸寝入り」と称されたことは意外にも清々しく、床に転がされたのも、神依はそれで久々に、自分が腹から大きな声を出したことに気付いた。出せることを、知った。
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