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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
そんなことをしなくとも、憂いから解き放たれて眠る時間、櫛名田や鼠軼、子龍と皆で揃って過ごす時間は……とても、心が穏やかでいられた。
 みんなはとても優しい。泣きたいくらい恥ずかしくて、惨めな姿になった自分を見ても、優しいままでいてくれた。同情とも違う、寄り添って支えてくれる強い優しさ。これを失ってまで、外になんて行きたくなかった。
 しかし、その時──
「……?」
ふと神依の耳に、聞き慣れない音が飛び込んできた。ギシギシと乱雑に、床を踏み鳴らす音。
 それはずっと閉じこっていた神依にはやけに大きく異質に聞こえて、体が凍ったように硬直した。
 足音はどこを目指しているのか、だんだんこちらに近付いてくる。櫛名田の、妙に軽快な小気味いい足音とは明らかに異なるもの。
「……」
その足音の主がこの部屋を目指してしるかは判らなかったが、神依は居心地の悪さにおそるおそる飾り箪笥から降り、音を立てないようにもう一度布団へと滑り込んだ。
 通り過ぎてくれるだけならいい。それを祈り、布団と毛布を二重に頭から被ってまた寝たふりをする。
 しかしその祈りも空しく、足音は襖一枚隔てた向こう側で確かに止まった。
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