この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第19章 還るべき場所
神依の上で拍を打っていた手が止まり頭の上を通り過ぎると、すぐにかちゃかちゃと器がぶつかる音がして──それから湿り気のある綿が口元に差し出された。どうしたらいいのか何故か体が覚えていて、何度か食むように唇を動かすと、乾いた口内に染み渡るように甘い味が広がる。
「ごめんね、お水はまだ少しずつしかあげられないの。喉も痛めているし、来たばかりの頃いっぺんに飲んで、びっくりするくらいむせてしまったから」
「……」
そんなことがあっただろうか。それは覚えていない。一体何日の間、眠っていたのだろう。
 いや、そもそも……。
 ……ここはどこだろう。どうして私は、ここにいるのだろう。
 けれど考えるのも億劫で、瞼も言うことを聞いてくれない。すごく美味しい水を飲んで気も済んだのか、体はまた眠りを求めているようだった。
 そしてそれを察した女性も、また神依の隣で、神依の体に手を乗せて、指先だけの子守唄を歌ってくれる。
「まだ眠っていた方がいいみたい。……でもここで休めば大丈夫よ。安心して、お水も、食べ物も、みんな淡島のものだから」
「……?」
「まだ、わからないわね。でも大丈夫、きっと……から」
なんとなくその言葉に頷いて、神依は再び目を閉じた。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ