この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第18章 垂る穂
 ──それはかつて、どちらもが天照を慰め、讃えるために献上された神宝(かんだから)。またそれは今、この淡島にては……神依がその音を讃え、童が触れるのを躊躇した玉。神依の前で小さな水霊の首を落とし、また新たな龍神を生むにその威を誇った剣だった。
 「ひ……つぎ……、お前──」
「根の国に降りるに私の名が邪魔をするのならば、日嗣の二文字と共にこれを置いていきます。今の私が戴くのは、神依の二文字だけでいい」
「な……ぁ」
「お祖母様──貴女の敷く道はいつも、眩しい程に白く美しいものでありました。人も宝も、私を飾るものは皆美しかった。その道は、踏み出せばきっとこの極上の畳の如く柔く、歩くに易い道であったのでしょう。けれど私は、その道を歩むには余りに潔白ではありませんでした。またそんなつまらぬ男のために、新たに身を焼く女神を増やす必要も無い。……根の国より、帰らぬつもりはありません。しかし高天原には戻りません。私は神依とあの忠臣と共に、いずこかの土の上にて生きていきます。それでよろしいですか」
「──この……大馬鹿者がぁ……ッ!!」
「……」
それだけを言い背を向けた日嗣に、天照は激昂した。
 髪を逆立てんばかりに怒気を孕み、一瞬で様変わりしたその女神に誰もが顔を隠し、身を退く。しかし日嗣は恐れず、それを肩越しに認めるともう一度だけ振り向いた。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ