この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第18章 垂る穂
その幻を日嗣に重ね、日嗣が決して与えられぬものを求めて脅迫的に愛を迫り、衣をかきむしって肉を求めるようになってしまった。
 もう……ずっと昔の記憶だった。それを受け止められない自分は、きっと何かしらを理由に彼女を拒んで逃げた。避けた。けれども“洞主”の眼差しはいつまでもその熱を冷まさない。彼女の想いが断ち切れていないことに、日嗣も気付いていた。
 それからどれほど拒んでも無碍に扱っても、洞主の中の幻の自分の姿を消すことはできず、また新たに現れた神依という少女は余りに臆病で、優しくて……裁ち鋏にはなれなかった。
 今でも日嗣にはどうすれば良かったのか分からない。ただ今度こそそれは剃刀に断ち切られ雷に焼かれた。そしてそれを大事そうに抱く大兄を見た日嗣は、その“御令孫”という幻想を護り通していたのが洞主ではなく、この男の方であったことだけはようやく理解した。
 男はきっと玉衣が幸せであるために、その夢までも護ってやっていたのだろう。それが幻であっても、道を踏み外したものであっても……その玉衣の幸福が男の誇りであり、そのまま男の幸福でもあった。少なくとも……今日までは。
 「御令孫」
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ