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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第18章 垂る穂
「……」
訪ねてみよう、と兎神はその森に足を踏み入れる。
 そして龍が常はどこに在るのか、ちょんと立って耳を澄ますと──真っ先に耳に届いたのは何人かの少女達の声だった。巫女と同じくらいの歳だろうか──何人かが集まって、ひそひそと話す声が聞こえてくる。
「……」
兎神は、ひとまずそちらに向かってみることにした。
 水に濡れるのはあまり好きではなかったけれど、自分は本当はあんなにも高く遠く跳べるのだと気付いた兎神には、この川も怖れるものではない。身軽に木の根や枝を渡っていくと、家主と同じ衣を纏った何人かの巫女が、社の周りに集まって相談していた。
 「ねえ……こんなんで大丈夫かな。やっぱり直接、止めに行った方が……」
「馬鹿なこと言わないで、今度は洞主様も一緒なのよ……私達じゃ無理よ!」
「いいから早く……早く花を摘んで……。誰か、あの方を止められる方に届くように……」
「そんな神いる? 月読様でさえお降りになって下さらないのに……」
「やめてよ──とにかく早く……何でもいいから」
「ああ……」
 ──こんなことになるなら……意地悪しないで、ちゃんと教えてあげれば良かった。
 ──ごめんね……。
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