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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第17章 父が歩んだ道
 その上、その舌の動きは男の一物を舐める動きだと揶揄され、さすが好き者の巫女、そんなにも男茎を舐めしゃぶりたいのかと他の女達から罵られるものとなり、肌に感じる熱よりも遥かに高い熱を帯びて、羞恥と屈辱と共に神依の頬を染めた。
 ……少女に何が起きているのか、濃さを増した軒先の影に転がされていた禊には、その一部始終が見て取れた。
 天から燦々と射し込む、一筋の光。雲と雲の小さな隙間から、夏の日射しを凝縮したような濃い白の光がこの小さな浮島に一直線に注ぎ、たった一人庭先に置き去りにされた少女を射抜いている。
 その沸騰した空気に喘ぎ、肌を焼く熱に身を捩る少女の前で、女達は喉を鳴らせてみずみずしい果実を食み、氷を削らせては美味そうに口に含み舐めるのだ。
 たまに池の水が汲まれ頭から浴びせられたが、それが少女を癒すことはない。炎天下、植物に上から水をかけてもそれが必ずしも癒しになるとは限らない。より湿度を増した空気は蒸しに蒸し、更に神依を苦しめた。
 足も、膝から脛まで直火に掛けられているかのように熱い。熱された庭石は鉄板のように肉を炙る。
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