この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第16章 白日の下
 大兄の目から見ても禊の瞳に宿る闘志は明らかで、背に庇う巫女をどれほど想っていたのか……手に取るように理解できた。
 けれども多勢に無勢。悪あがきだ。
「……大弟、俺はお前に害をなす気はない。大人しく巫女を差し出して下がるなら、お前には何もしない。玉衣様も、それをお望みだろう」
「大兄……ッ!」
ただ淡々と語られたそれに、禊はいつかのように歯を剥き出して唸る。
「禊や童は巫覡の第二第三の命であれと……それが失われようとも、第一の命が無事ならばいいと、私にそう仕込んだのは貴方だ……!」
「……この状況で、よく言えたもんだ。だが今は、お前がそれを賭しても巫女の命がどうなるか……もう、誰にも判らん」
「ならば尚更、私がここを譲る訳には参りません……!!」
 その時、更に背後に在る巫女を庇うよう伸ばされた手に、大兄は見慣れない紐飾りがあることに気付いた。
 それは小さな水晶の粒が編まれただけの素朴なもの。前に会った時も身に付けていただろうか。覚えていない。ただ今は、天照が喚んだ日の光に美しく煌めきを宿している。
 糸のよりや編み込みが甘く、不出来だったが……しかし神依が同じものを身に付けていることにも気付いて、大兄の中には静かな憤りと──嫉妬が生まれた。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ