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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第16章 白日の下
「やっぱり小さくても神様なんだね。……覗いちゃだめ?」
「当然です。外側はただの木製の社ですが、一度神がお入りになって後は内側──更にその向こうの領域まで、もはや人のものではありません。鼠軼様の祠と同じようにお参りなさって下さい。念のため藁もお持ち致しますが、兎神様もお住まいになり易いよう、自らの神威で奥の場を整えていらっしゃるでしょう」
「そ、そうなんだ……」
そう言われてしまうと、尚更月読に破壊された祠のことが悔やまれる。神依には神の御技(みわざ)の仕組みなど分からなかったが、社や祠を傷付けることがどれほど罪深いことなのかは分かった。
その祠も匠達の手によって形だけは修復されていたが、きっと奥ではまだ鼠軼らが同じように何かを造っているのだろう。
「……神依様。私達にできることはより一層の信仰を捧げ、その神威の回復を願うことばかりです。どうぞ貴女様は巫女として、その神たる魂が和(にこ)やかになるよう今まで以上に鼠軼様、鼠英様とお言葉を交わして差し上げて下さい。そのためにはまず、貴女に笑んでいただかないと」
「……うん」
「この後はいかがなさいますか」
不意に問われて、神依は慌てて顔を上げる。
「当然です。外側はただの木製の社ですが、一度神がお入りになって後は内側──更にその向こうの領域まで、もはや人のものではありません。鼠軼様の祠と同じようにお参りなさって下さい。念のため藁もお持ち致しますが、兎神様もお住まいになり易いよう、自らの神威で奥の場を整えていらっしゃるでしょう」
「そ、そうなんだ……」
そう言われてしまうと、尚更月読に破壊された祠のことが悔やまれる。神依には神の御技(みわざ)の仕組みなど分からなかったが、社や祠を傷付けることがどれほど罪深いことなのかは分かった。
その祠も匠達の手によって形だけは修復されていたが、きっと奥ではまだ鼠軼らが同じように何かを造っているのだろう。
「……神依様。私達にできることはより一層の信仰を捧げ、その神威の回復を願うことばかりです。どうぞ貴女様は巫女として、その神たる魂が和(にこ)やかになるよう今まで以上に鼠軼様、鼠英様とお言葉を交わして差し上げて下さい。そのためにはまず、貴女に笑んでいただかないと」
「……うん」
「この後はいかがなさいますか」
不意に問われて、神依は慌てて顔を上げる。

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