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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第15章 文枕
あれから日嗣様は、いつだって私の側にいてくれました。
悲しいときも嬉しいときも、私に取って特別なとき、いつも一緒にいてくれました。
今度も、きっと一緒にいてくれようとしたんですよね。あの満天の星空の下で約束した通り。

なのに私が、私の方が、日嗣様から離れてしまったから。
あのとき日嗣様は手を差し伸べてくれたのに、私がそれを受け入れられなかったから。
だから、謝るのは私の方なんです。

大事な約束を忘れて、あなたを受け入れることができなかった私の身の浅ましさを、許して下さい。
本当は、あなたにすがりついて泣きたかった。でも、あなたに嫌われるのが怖くてできなかった。
あなたの優しさを拒んでしまった弱い私を、許して下さい。

そしてもしも、お互いに許し合えたら

私も今度こそ、あなただけの巫女として、あなたの隣にありたいと思います。

ずっと優しいままいてくれたあなたの心を裏切らないように。
今度こそ、あなたの心を信じて、あなた一人のために舞う巫女でありたいと思います。

その時はまた、あの良い香りのする若穂色の衣で私を包んでくれますか。
私も今度こそあなたの手を受け入れられるように、
それを目一杯に誇れるように、
あと少しだけ、頑張ろうと思います。
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