この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第15章 文枕
もう一度小さな神々の力を借りて糸を新しく紡ぎ直すのも、染料を求めて冬野辺を歩き回るのも。
 それはますますに巫女達の中で立場が悪くなった神依に取って、何よりも楽しく、心が休まるひとときだった。
 氷風よりも鋭く冷たい囁きも、ここまでは届かない。
 ──神依は最初の文を読んでもらった次の日から、進貢に戻っていたのだ。
 それは日嗣にも神依にも、同じくらい辛い朝と、文字と夢とで心を交わす、この上ない喜びに満ちた夜をもたらした。
 ただ、二文字で終わる恋の言葉は一度も紡がれない。愛の言葉は紡がれない。代わりにたくさんの細やかで優しい未来を、二人の筆先は綴っていった。

***

 神依。
 神依へ。
お前がこの字を石の上に綴ってから、どれだけの時を共に過ごせただろう。今になって思うと、あの頃から俺の中にお前の存在があったように感じる。
今回、こんなことになってしまって、本当にすまないと思う。それから、この文が遅くなってしまったことも。その間、お前がどれだけ自分の手でその心を傷付けて過ごしていたか、想像するだけで胸が痛む。
彦から、体調が良くないとも聞いている。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ