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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第15章 文枕
「──悪かったな、夜遅くに。それこそ妻問いみたいで、俺もかみさんに怒られるからやだって言ったんだけど、孫がなぁ」
「……日嗣様?」
その名に、禊と童もまた手を止め二人を見守る。
 賑やかだった空気が変わり、そんな中で、猿彦は一番上の木箱を取るとそれを神依に差し出した。
「孫からの文だ。文箱もそのままお前が使えるようにってな」
「文……手紙? 日嗣様の……?」
「ああ。……遅くなっちまったけどな」
「……」
神依は差し出されるままに受け取ってしまったその箱を見つめ、それからすぐに中身を想って口をつぐんだ。
 どうして無警戒にこんなものを受け取ってしまったのだろう。これを開けて、その中身を見てしまっていいのか。読んでしまっていいのか。もしもそこに別れの言葉が連ねられていたら……この可愛い箱も、日嗣の最後の思いやりだとしたら──
 (どうしよう……)
悪い方ばかりに向かってしまう自分の心に、頭の中は靄がかった不安の色に染まっていく。
 けれどもその反面、たとえそうであったとしても、最後まで優しいままの日嗣を胸の内に残せるのは幸せなことかもしれないと……愚かで悲しい嬉しさもあって、神依はそれを突き返すことも開くこともできず、固まってしまった。
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