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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第14章 墨染めの恋
「……」
「そして今度は、自らが犯したもう一つの傲慢な罪を逃げ出した先の淡島で……そこに生きる女達に犯させて……けれどもそれ故に私は誰と添うこともできなかった。孤独だった」
「……」
「しかしそれこそが罰だとも思い、受け入れようと日々心を殺してきたのだ──あの日神依が流れ着き、あの夜私の罪と罰を癒す詞(ことば)を巫女として、女として紡いでくれるまでは! ──なのに今になって何故、大叔父上がこのような仕打ちを私達になさるのです──あなたの朱印などしょせん徒波(あだなみ)でございましょう。気まぐれに、刹那の時を立ち騒ぐ波──それさえ無ければつい先程まで、私と神依は確かに上手くいっていた……! 私は今度こそあの巫女に満たされ、まこと“日嗣ぎ”に相応しき天津神に成れると思ったのに……共に寄り添い、足りぬところは埋め合い、今度こそ八千代に言祝がれる契りをなせると思ったのに──なのに──なのに何故それを破るようなことを、あなたがわざわざなさったのです……! 伍名の言い分は、なるほど理解もできましょう。けれども大叔父上がそれに加担する意味などどこにも無いではありませんか! ましてや頬に朱印を刻むなど──何故そのような、私達を痛め付けるような仕打ちを、わざわざなさったのです!!」
「そして今度は、自らが犯したもう一つの傲慢な罪を逃げ出した先の淡島で……そこに生きる女達に犯させて……けれどもそれ故に私は誰と添うこともできなかった。孤独だった」
「……」
「しかしそれこそが罰だとも思い、受け入れようと日々心を殺してきたのだ──あの日神依が流れ着き、あの夜私の罪と罰を癒す詞(ことば)を巫女として、女として紡いでくれるまでは! ──なのに今になって何故、大叔父上がこのような仕打ちを私達になさるのです──あなたの朱印などしょせん徒波(あだなみ)でございましょう。気まぐれに、刹那の時を立ち騒ぐ波──それさえ無ければつい先程まで、私と神依は確かに上手くいっていた……! 私は今度こそあの巫女に満たされ、まこと“日嗣ぎ”に相応しき天津神に成れると思ったのに……共に寄り添い、足りぬところは埋め合い、今度こそ八千代に言祝がれる契りをなせると思ったのに──なのに──なのに何故それを破るようなことを、あなたがわざわざなさったのです……! 伍名の言い分は、なるほど理解もできましょう。けれども大叔父上がそれに加担する意味などどこにも無いではありませんか! ましてや頬に朱印を刻むなど──何故そのような、私達を痛め付けるような仕打ちを、わざわざなさったのです!!」

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