この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第14章 墨染めの恋
 日嗣は瞬間的に立ち上がり、控えの舎人らに叫びながらその袖や裳裾を翻して広間を後にする。
 何故気付かなかったのか──御霊祭の夜もそうだった。伍名は大叔父である月読と会い、何か言葉を交わしていた。そして大叔父もまた、神依について──語った。
 しかし今の日嗣には、伍名にそれを問う時間すら惜しい。瞬きで自分をどこへでも導いてくれる神を呼び、怒号にも似た逼迫した声を上げる。
 やがてそれはぷつりと途絶えて……そこでようやく、伍名は顔を上げた。
 再び静まり返って無となった空間は、日嗣のもたらした熱さえ冷まし、また初冬の朝の空気をもたらす。
 そこに落ちる、小さな溜め息。
「……私は本当に、……優しくない」
 伍名は空の上座を見つめ、自身もゆっくりと立ち上がる。
 ……優しいだとか、穏やかだとか、今となってはそう顕してくれた神依や禊に申し訳なささえ感じる程だったが……しかし、これは仕方のないことでもあった。
 「日嗣ぎ」は「只人」ではない。天孫という「公」の肩書きを背負い、その証たる勾玉、剣を提げ、玉の衣(ころも)を纏っている。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ