この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第14章 墨染めの恋
 ……その言葉が語られるやいなや、日嗣の脳裏にあの──御霊祭の日、美しく着飾り化粧を施された神依の姿が浮かんだ。
 折り重なった真白の薄衣(うすぎぬ)、金の装飾、輝石の玉緒。それは、まるで……契る式日の、装いにも似て。
 その余りに突然の申し出に、日嗣は大きく息を吸い、そのまま言葉にすることもできず、呑み込むように手で口元を押さえる。
 ──天津神八百万を統べる天照からその“日嗣ぎ”の地位を許された自分に捧げられる……国津神八百万を統べる男神の娘。
 ……あらゆる貢ぎ物の中央に在ってたおやかに佇むそれは、余りにも……。
 (だから──か。だから、あの禊も……)
変わったのだ。
 もう雨の中、水溜まりに衣を浸しうつむいていた時とは違う。
 伍名があの従僕達とどんな言葉を交わしたかはしれないが、しかしそれであの禊は流れ、再び日嗣の目の前に姿を見せた。そしてあれ程までに美しく在れたのなら……おそらく、その男の好ましい形で、その膿んだ恋を看取ることができたのだ。
 それどころか、神の前とて臆すことなく、ただ一人の男として在れるような──新しい恋に昇華して。
 傘を捧げてくれたように、その恋を……今度は、譲ってくれた。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ