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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第13章 月の剣
上手く言葉にはできないけれど、苦しくて苦しくて、寂しくて、耐えられなかった。
助けて、と誰に宛てるでもなく心が叫んで、そうしたらもう神依には、その叫びを抑えることなどできなかった。
「ふ──うっ……う、あぁぁぁあ……あぁ──…!!」
「……ッ」
突然狂ったように声を上げた娘に、一瞬月読が怯む。
しかしその神の前で神依は褥に伏せ、とめどなくあふれてくる涙に頬と袖を濡らし、号泣した。たくさんのものが重くのしかかり、そのどれもが大事で、そのどれもが消されかけ、なのに押し潰されそうだった。絡まった感情はもう神依自身にもほどくことができず、その苛立ちややるせなさを叫び声に託して、声を上げればその一時は神の重圧から逃げることができた。八つ当たりのように泣いて、泣いて、声を上げて。体中の水分を涙に変えてしまったかのように次第に喉も水気を失って、それでも神依は泣き叫んだ。
頭の中がわんわんとうねり、吐き気がする。体は熱がこもったように熱くて、病にうかされているようだった。
禊も童も、それをどうすることもできない。
助けて、と誰に宛てるでもなく心が叫んで、そうしたらもう神依には、その叫びを抑えることなどできなかった。
「ふ──うっ……う、あぁぁぁあ……あぁ──…!!」
「……ッ」
突然狂ったように声を上げた娘に、一瞬月読が怯む。
しかしその神の前で神依は褥に伏せ、とめどなくあふれてくる涙に頬と袖を濡らし、号泣した。たくさんのものが重くのしかかり、そのどれもが大事で、そのどれもが消されかけ、なのに押し潰されそうだった。絡まった感情はもう神依自身にもほどくことができず、その苛立ちややるせなさを叫び声に託して、声を上げればその一時は神の重圧から逃げることができた。八つ当たりのように泣いて、泣いて、声を上げて。体中の水分を涙に変えてしまったかのように次第に喉も水気を失って、それでも神依は泣き叫んだ。
頭の中がわんわんとうねり、吐き気がする。体は熱がこもったように熱くて、病にうかされているようだった。
禊も童も、それをどうすることもできない。

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