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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第13章 月の剣
どうして私はいつもこうなんだろうと自分を責めては、それが悔しくて悔しくてまた袖を濡らす。
神に身を捧げるのが淡島の巫女の理(ことわり)であったとしても──想い人でもない、ひとしずくの情すら与えられない、理由すら分からない陵辱に、体の芯を焦がしてしまう浅ましい性が疎ましかった。
その度に日嗣から遠ざけられてしまう気がして、堕ちないよう必死で理性にしがみつこうとするのだが、その理性がまた神依の幼い心を傷付ける。
どうしようもない自責に涙する神依をよそに、集められた髪はつと櫛を掛けられ、くるりくるりと丸く捻られて男の簪で緩く留められる。うっすらと滲む汗でうなじに張り付く後れ毛は、月読の目にもなかなか美しく色めいて映った。
「……その無様な顔を多少整え、面を上げよ……牝犬」
「う……っく、……はい」
神依は言われるがまま、顔を埋めていた袖に何度も目元を擦り付け、それからゆっくりと顔を上げる。
それでも目を合わせるのが怖くて、視線を持ち上げることができなかった。だがその必要もなく、神は神依の髪を掴むと無理矢理自らの方へ引き寄せた。
「ひぎッ……い、ッ痛い、いやああッ!!」
神に身を捧げるのが淡島の巫女の理(ことわり)であったとしても──想い人でもない、ひとしずくの情すら与えられない、理由すら分からない陵辱に、体の芯を焦がしてしまう浅ましい性が疎ましかった。
その度に日嗣から遠ざけられてしまう気がして、堕ちないよう必死で理性にしがみつこうとするのだが、その理性がまた神依の幼い心を傷付ける。
どうしようもない自責に涙する神依をよそに、集められた髪はつと櫛を掛けられ、くるりくるりと丸く捻られて男の簪で緩く留められる。うっすらと滲む汗でうなじに張り付く後れ毛は、月読の目にもなかなか美しく色めいて映った。
「……その無様な顔を多少整え、面を上げよ……牝犬」
「う……っく、……はい」
神依は言われるがまま、顔を埋めていた袖に何度も目元を擦り付け、それからゆっくりと顔を上げる。
それでも目を合わせるのが怖くて、視線を持ち上げることができなかった。だがその必要もなく、神は神依の髪を掴むと無理矢理自らの方へ引き寄せた。
「ひぎッ……い、ッ痛い、いやああッ!!」

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