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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第12章 天津水
 日嗣は何だか自分だけあの薄暗い空の下に置き去りにされたようで、少しそれに嫉妬した。出来の悪い紐飾り。けれどこの男はきっと、自分がまだ得ていないそれを得て、こんなにも変わったのだ。
 そしてそれを誇るかのように、青年は言葉を続ける。
「あの日の私の言葉は、ただ幾つかの事実を除いて……全てまやかしでした」
「……知っている」
「はい。けれど、それでも……今日もまた、私は同じ言葉を紡がなければなりません。……覚えていらっしゃいますか?」
「……」
「……その沈黙もまた、答えなれば」
 ひとときの間に浮かんだのは……憑き物が落ちたかのような清(さや)かな笑み。そして告げられたのは、
「……どうか、恋をなさって下さい。それが許されない、私の分まで」
「──禊……」
「私は待てます。いつか貴方と神依様が……まで。幾星霜を経ろうとも」
「……」
「だからどうか……今度こそ恋をして、愛を知って下さい。私の大切な方を、私と同じくらい大切に慈しんであげて下さい。その命の器を、満たしてあげて下さい。そうすれば……きっといつか、今度は神依様が私にその楽しさを教えて下さる。だから私は今度こそ、心からそれを貴方に託せます」
「……、……何故……」
「さあ、どうしてでしょう」
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