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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第12章 天津水
「今日は外の気配が静かゆえ、今しばらくまどろみを味わいたい。誰かが私を想ってくれたか、夢見も良くてな」
「小雨のおかげでしょう。進貢までも今しばらくお時間が許しますので、どうぞお休みを」
「うん……眠い」
 その一言に、ふと笑む気配。少しだけ昔に返った気になる。
 けれども目を覚ませば、洞主にのみ課せられる役目が待っている。八尋の大社とあの岩屋の祭壇への進貢。いつもと変わらぬ道、いつもと変わらぬ花。そしていつもと変わらぬ、いつもの日常。
 色の無い、白黒のような世界。
 (……いや、しかし今日はあの香を焚こうか)
特別な香。そんなものが容易く手に入る立場になった。あの子への妻問いを、御令孫への取りなしをと、付け届けも未だに絶えない。好きなだけ、好きに使える金や物。
(……こうなると、神々が膿む気持ちも分かる)
私は再び目を閉じる。また、乙女であった頃に戻れるなら。



【3】

 あの日は、淡島には朝から雨が降っていた。

***

 友の力を得て進貢の広場に降り立った日嗣は、その広場の中で一番大きな池の淵に立つ。水の巡りは穏やかで、滞りも無い。
(……ただ見せ物になるためだけに、治める必要のない池に神を奉るのか)
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