この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第12章 天津水
それだけ言うと神依は涙を拭い、鼻をすすり、それでも真っ赤な目をしながら睨むように禊を見上げる。
 知らないところで、本当に自身の人生を懸けて生きていた名すら持たない青年。それが神依には痛々しくて、堪らなかった。けれどもだからこそ、受け止めなければならなかった。
 反面、禊の方はもう憑き物が取れたようにすっきりとした顔をして……その分を神依に背負わせてしまったことは否めないが、それも含めて支えていけばいいとさえ思っていた。
 そして微かに笑みを浮かべると、その心に違わぬ穏やかな声で、ゆっくりと神依の問いに答えた。
「……あの日貴女が、御令孫の羽織に包まれていたのを見た瞬間、理解したからです。今度もまた、この巫女は神に拐われていくのだろうと。そして今度の神は、もはや私が抗えるようなお方ではないと」
「それ……最初から」
「はい。そしてその予想通り……あの神は貴女を求め、貴女もその度に見事、神に応えてみせました。巫女としても、一人の女としても、貴女は御令孫の御心を惹き付け、依せてしまわれた。……そうして貴女という原石が少しずつ磨かれていく様は……私には本当に、喜ばしくも、腹立たしくもありました」
「……」
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ