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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第11章 連理
 だとしたら、それさえも自身の手で塗り替えてやりたかった。今度、一人寝の夜にはしたない手遊びをする時は自分の名を呼ぶように。そのくらい、彼女の中で消えない存在になりたかった。
 そしてそうするのに最も鮮烈で、一生女の心に残る方法を、禊は知っていた。
 「……」
禊はその小さなふくらみを解放すると、神依の体を引き寄せ自身の衣をわずかに緩める。
 「み……そぎ……?」
そして突然快楽から放り出された神依は、顔を覆っていた腕をずらし呆けたように禊を見上げた。
 見上げて……その眼差しが捉えたのは、今までに見たことがないくらいにだらしなく、衣を着崩し肌を露出させたかつての従者。
 本当に野生の獣のような……しなやかな曲線を描く筋が光と闇によって形作られ、首や胸に浮き上がる。衣は変わらず質素で、その佇まいは日嗣のように洗練されてはいなかったが……ただその肉体は若く張り詰め、瑞々しくて、神依はようやくその“男”の飾らぬ美しさと強さを理解した。
 今更、理解した。
 理解して、若い狼のようだと思った。
 「禊……」
「……神依様。洞主様が仰っていたことを、覚えていらっしゃいますか?」
「……何?」
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