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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第11章 連理
 けれども自分はもう赤子ではない。だから時折、指先で淡い茂みを弄んで。
 唯一彼女に残された絹の下着は、その指先を阻むものにはなり得なかった。割れ目の方まで少し指を下げれば、そこは雨後の葉のように──さらりとした露が絡んでいた。
 「い──嫌っ……!」
「無駄です」
拒絶の言葉を吐き、逃げる仕草を見せる少女の肩を掴み、無理矢理に組みしだく。
 体を被せ、今度は自らが檻となって。顔の横に手をつけば、泣きながらもまだ何かを諦めていないような、哀れな眼差しが向けられた。
 そのまま思い出したように秘裂をなぞった指先を舐めれば、少女は嘆息して目を背ける。
「貴女はこんなものまで良い香りがする。それに……甘い」
「いや……禊……」
少女はもう、名を発するのが精一杯のようだった。しかし禊にはそれでも良かった。もうそれだけで、彼女が何を訴えたいのか理解できる。
 けれど、彼女には分からない。
「……貴女は、私がどんな思いで神楽殿まで通っていたか知らない。あの雨の日に……私がどんな思いで、あの神に傘を差し出したか知らない」
「……っ」
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