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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第11章 連理
「はい。それから、その日嗣様本人からも……少しだけ話を聞いています。朱印を刻まれた巫女は、その力を体に取り込もうとして、その神様に抗えなくなると……」
「それを──御令孫が?」
それに伍名は悪戯そうな感情を瞳に宿すと、不意にまたあの穏やかな笑みを作ってみせた。
「それがどういうことか、考えたことは?」
「? ……ありません。何か……意味があるのですか?」
「もちろんあるとも」
「っ、」
なにか嬉々たる笑みを浮かべ頷く伍名に、神依は先程までの気障ったらしい台詞の数々と居心地の悪さを思い出して問うたことを後悔する。
しかし伍名は本領とでも言わんばかりの口調で、しっかりと答えてくれた。
「それは朱印を介してその神が自らの威を送り、より神を生みやすくなるよう巫女の体を神の体に近付けることだ。そうだな──子を作るための準備だと言ってもいい。神自らが求める巫女を惑わし、酔わせ、独占し、逃さないための甘やかな──それこそ媚薬のような拘束。
そうしていずれ契りを結べば、巫女は己の子を孕むかもしれない。今の豊葦原に、正しく神を生み出せる者はいないからね。巫女が宿す神の赤子は、大切な宝だ」
「あっ──赤ちゃん?」
「それを──御令孫が?」
それに伍名は悪戯そうな感情を瞳に宿すと、不意にまたあの穏やかな笑みを作ってみせた。
「それがどういうことか、考えたことは?」
「? ……ありません。何か……意味があるのですか?」
「もちろんあるとも」
「っ、」
なにか嬉々たる笑みを浮かべ頷く伍名に、神依は先程までの気障ったらしい台詞の数々と居心地の悪さを思い出して問うたことを後悔する。
しかし伍名は本領とでも言わんばかりの口調で、しっかりと答えてくれた。
「それは朱印を介してその神が自らの威を送り、より神を生みやすくなるよう巫女の体を神の体に近付けることだ。そうだな──子を作るための準備だと言ってもいい。神自らが求める巫女を惑わし、酔わせ、独占し、逃さないための甘やかな──それこそ媚薬のような拘束。
そうしていずれ契りを結べば、巫女は己の子を孕むかもしれない。今の豊葦原に、正しく神を生み出せる者はいないからね。巫女が宿す神の赤子は、大切な宝だ」
「あっ──赤ちゃん?」

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