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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第11章 連理
「恐れながら──改めてお伺いさせていただきたく存じます。伍名様は、今宵何ゆえ此方へお降りあそばされたのでしょう」
「……」
伍名は笑みを潜めてじっと禊を見つめ、しかしそれには答えず呆然としたような神依に視線を移した。
「神依──お前は朱印がどんなものか、知っているかな」
「えっ、……ぇと。……はい」
神依は慌てて返事をして、まだ物言いたげな従者の背を眺めながら今までの記憶を手繰り寄せる。
“──朱印とは本来、神々と心を……或いは肌を交わした者が神々より頂く神威──神の御力の欠片、或いは神々の息吹のようなものです。それは持ち主に加護を、或いは力を与える尊いもの──”
それがまず、最初に禊から聞いたことではあったが──。
「でも、私……日嗣様からこれを絶対に人に見せるなと言われて。けどこちらでは、身の回りの世話は全部禊と童がしてくれるからと……」
「ああ……そうか。それもあって、お前は肌を晒すのを拒んだんだね。御令孫は、お前に嫉妬の念を向かわせないために仰ったのだろうけれど……ということは、もちろん玉衣にも伝えてはいない。お前達三人と、御令孫、猿彦だけの秘め事だった」
「……」
伍名は笑みを潜めてじっと禊を見つめ、しかしそれには答えず呆然としたような神依に視線を移した。
「神依──お前は朱印がどんなものか、知っているかな」
「えっ、……ぇと。……はい」
神依は慌てて返事をして、まだ物言いたげな従者の背を眺めながら今までの記憶を手繰り寄せる。
“──朱印とは本来、神々と心を……或いは肌を交わした者が神々より頂く神威──神の御力の欠片、或いは神々の息吹のようなものです。それは持ち主に加護を、或いは力を与える尊いもの──”
それがまず、最初に禊から聞いたことではあったが──。
「でも、私……日嗣様からこれを絶対に人に見せるなと言われて。けどこちらでは、身の回りの世話は全部禊と童がしてくれるからと……」
「ああ……そうか。それもあって、お前は肌を晒すのを拒んだんだね。御令孫は、お前に嫉妬の念を向かわせないために仰ったのだろうけれど……ということは、もちろん玉衣にも伝えてはいない。お前達三人と、御令孫、猿彦だけの秘め事だった」

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