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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第11章 連理
 伍名はそっと手を伸ばし、日嗣の朱印に触れる。神依は一瞬身を引くような仕草を見せたが、その手は邪(よこしま)の片鱗を見せることなくただ肩に置かれた。大きくて、温かい手。
 「……御令孫は……本当にお前を助けたんだね。よく、悪いものだけを抑えておられる」
「……はい」
「そして御霊祭では巫女としてお前を求め……今はただ、ご自身の安らぎを求めここにお降りになっている」
「だと……いいんですけど。でも……」
「でも?」
「……初めて会った頃と比べると、印象は変わりました。あんなふうに……笑えるんだなって」
「……」
それを、心から喜ぶように頬を緩める少女に伍名も満足気な笑みを浮かべる。
 こういう、やわらかな女の心は本当に好きだ。優しく、ふわりと手のひらで受け止めたくなる──綿毛の心。
 「あの御方はもう長きに渡り、痛みにひきつる魂をなお自ら頑なに閉ざしてしまっていた。それは私が語るべきことではないが、その生きざまは灼熱の風に焼かれた大地のように不毛で刺々しく、侘しいものだ。そして禍津霊に転じていたとはいえ、水霊の威を宿すお前はその干からびた大地に水をもたらした」
「……それは」
「──やはり、朱印は刻ませてもらう」
「え?」
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