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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第11章 連理
「……ああ、そうだ。その御姿はあの猿彦よりも大きく、逞しく──雄々しいというのか荒々しいというのか。嵐や雷を操り、奔放で、時に天照様でさえ恐れられる男神であらせられる。私もまあ、個人的には──正直、苦手だ」
「そ……そんなに怖い神様なのですか?」
「ああいや……すまない、言葉が過ぎたようだね。それはいつか縁あらば、お前がお前自身の目で見定めるといい。さてその、掛けまくも畏き嵐の御名は──」
素戔鳴尊(スサノオノミコト)。
「……。そしてお父さんはその……スサノオ様から名を貰い、偉大な神に成られたのですね」
「兄達では到底敵わぬ程のね。そしてその天津神をさえ出し抜いて、その娘たる女神を拐い地上へと戻った」
「…………」
それに関してだけ神依はやや複雑な心境に陥ったが、ともかく今まで知った神々の様子から多妻が許される世なのだろうと納得して曖昧に相槌を打つ。
それから少しの沈黙の間、伍名は再び唇を湿らせる程度に盃を傾けると、神依ではなく禊と童に向き直り微笑んだ。
「──さて、ではもういいだろう。賢きお前達に、もはやこれ以上私が語ることはあるまい。私も猿彦を疑うわけではないが、やはり一度直に確認したい」
「……かしこまりました」
「禊──」
「そ……そんなに怖い神様なのですか?」
「ああいや……すまない、言葉が過ぎたようだね。それはいつか縁あらば、お前がお前自身の目で見定めるといい。さてその、掛けまくも畏き嵐の御名は──」
素戔鳴尊(スサノオノミコト)。
「……。そしてお父さんはその……スサノオ様から名を貰い、偉大な神に成られたのですね」
「兄達では到底敵わぬ程のね。そしてその天津神をさえ出し抜いて、その娘たる女神を拐い地上へと戻った」
「…………」
それに関してだけ神依はやや複雑な心境に陥ったが、ともかく今まで知った神々の様子から多妻が許される世なのだろうと納得して曖昧に相槌を打つ。
それから少しの沈黙の間、伍名は再び唇を湿らせる程度に盃を傾けると、神依ではなく禊と童に向き直り微笑んだ。
「──さて、ではもういいだろう。賢きお前達に、もはやこれ以上私が語ることはあるまい。私も猿彦を疑うわけではないが、やはり一度直に確認したい」
「……かしこまりました」
「禊──」

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