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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第10章 身寄り
「……お前は玉造りが得意だそうだな。もしも匠の道を選ぶなら、いつかそれが神依の……俺や彦の元に届くよう、祈っている」
「……っあ……ありがとうございます……、ありがとうございます……っ!!」
「童……」
そして神依はそんな二人を少し驚いたように眺め、猿彦に目を移した。
いつだったか、神様との間に自ら距離を取り身も心も強張らせていた子が、猿彦以上に取っ付きにくそうな日嗣にそれを委ねている。
猿彦は神依の視線に気付くと、俺の言うことは間違ってなかっただろ? と言わんばかりに唇に笑みを作り、小首を傾げて神依に問うてみせた。
そして神依が持つ答えは、もう一つしかない。
「良かったね……童」
「うん。……俺、きっと腕っぷしは無理だけど。俺の大事な人が傷付かないように、いっぱい護り石を磨く。俺には無理かもしれないけど、俺が造った玉が姉ちゃんや神様を護ってくれるように……そういう職人になりたい。そしたら俺、今日のことは絶対に忘れない。姉ちゃんの優しさも、俺達のこと想ってくれた神様も絶対に忘れない。誰が何と言っても姉ちゃんは世界で一番の巫女だし、他の神様が信じられなくなっても、猿彦様と御令孫だけは絶対に疑わない」
「……っあ……ありがとうございます……、ありがとうございます……っ!!」
「童……」
そして神依はそんな二人を少し驚いたように眺め、猿彦に目を移した。
いつだったか、神様との間に自ら距離を取り身も心も強張らせていた子が、猿彦以上に取っ付きにくそうな日嗣にそれを委ねている。
猿彦は神依の視線に気付くと、俺の言うことは間違ってなかっただろ? と言わんばかりに唇に笑みを作り、小首を傾げて神依に問うてみせた。
そして神依が持つ答えは、もう一つしかない。
「良かったね……童」
「うん。……俺、きっと腕っぷしは無理だけど。俺の大事な人が傷付かないように、いっぱい護り石を磨く。俺には無理かもしれないけど、俺が造った玉が姉ちゃんや神様を護ってくれるように……そういう職人になりたい。そしたら俺、今日のことは絶対に忘れない。姉ちゃんの優しさも、俺達のこと想ってくれた神様も絶対に忘れない。誰が何と言っても姉ちゃんは世界で一番の巫女だし、他の神様が信じられなくなっても、猿彦様と御令孫だけは絶対に疑わない」

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