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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第9章 穂向け
***

 ただその星明かりの中、一つになった影をじっと見つめる存在があった。
 禊だった。
 主の様子を見に来た禊は星明かりの中それを目の当たりにして……、しかし無言のまま、子龍をお気に入りのカゴに乗せると自らの部屋に戻っていった。



【4】

 「体は、もういいのかえ」
「はい、もう大丈夫です。ありがとうございます……洞主様」
それから数日──神依の体力も完全に戻ったその日、禊、童を合わせた三人は再び奥社へと赴いていた。
 通されたのは人気の無い社殿の一角にある、畳が貼られ小さな卓が置かれただけの小部屋。神を迎える座があるわけでも、祭壇があるわけでもない。
 そしてそこでは大兄が慣れた手付きでお茶を淹れ、雛や花の形をした可愛らしい菓子が詰まった箱を神依に見せてくれた。
「どれでもお好きなものをお好きなだけ」
「えっ……いいんですか?」
「よくありません。夕餉の前ですので、どれかお一つになさって下さい」
「……はい」
嬉しい、と途端に目を輝かせる神依にここぞとばかりに禊が横から口を挟むが、大兄はそれにも大様に笑い、背後に控えていた童にまで菓子を握らせてくれた。
 神依は丸い花弁の、薄紅色の梅の形をした菓子を選び、洞主は黄色の菊の形の菓子を取る。
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