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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第9章 穂向け
そんな、日嗣に対する後ろめたさや姉妹神に対する罪悪感、女としての罪悪感が、神依の幼い心にははびこっていた。いっそそんなもの自分には関係ないと高らかに宣言できたらどれだけ楽だったろう。そしてそれができないのならば、お前の心は芯から男に溺れていないのだとも別の神依が責める。
(だけど……)
だけどもそれなら、日嗣には今までだって何度でも赦される機会があったはずだ。
女性としても巫女としても、自分より魅力的な人は沢山いた。自分よりずっと素直で、羨ましいくらい率直で、過去を気にせず愛を訴えた女性も沢山いた。
それを求めているなら、日嗣には今までだって何度でも……それを受け入れ、自分より遥かに優れた巫女と幸せになる道があったはずなのだ。しかし日嗣はそれをしなかった。
(じゃあ……私は日嗣様に、何をしてあげればいい?)
人間としても、巫女としても、女としても……何もかも中途半端で、日嗣を赦し受け入れることも、責めて拒絶することもできない。
それなのに、こうして一緒に歩む時間はとても嬉しくて、ちょっと恥ずかしくて……歯がゆい気持ちでいっぱいになる。こういう時間が無くなってしまうことを、想像しただけで悲しい気持ちになる。
(だけど……)
だけどもそれなら、日嗣には今までだって何度でも赦される機会があったはずだ。
女性としても巫女としても、自分より魅力的な人は沢山いた。自分よりずっと素直で、羨ましいくらい率直で、過去を気にせず愛を訴えた女性も沢山いた。
それを求めているなら、日嗣には今までだって何度でも……それを受け入れ、自分より遥かに優れた巫女と幸せになる道があったはずなのだ。しかし日嗣はそれをしなかった。
(じゃあ……私は日嗣様に、何をしてあげればいい?)
人間としても、巫女としても、女としても……何もかも中途半端で、日嗣を赦し受け入れることも、責めて拒絶することもできない。
それなのに、こうして一緒に歩む時間はとても嬉しくて、ちょっと恥ずかしくて……歯がゆい気持ちでいっぱいになる。こういう時間が無くなってしまうことを、想像しただけで悲しい気持ちになる。

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