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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第9章 穂向け
 豊葦原の方にはいかほどの被害を出したのだろう……それを祖母に報せに来たのだろうか。また朱の楼閣を含めた淡島の修繕の監督も国津神の役目となる。その段取りも組まなければならないだろう。何かものを造ったり直したりという国造りは、圧倒的に彼らの方が秀でていた。
 だからせめて謝罪とねぎらいの言葉だけでも掛けたかったのだが──伍名はそのまま大叔父に捕まり、互いに何事かを話し始めてしまった。
 「……」
伍名は浮いた話に切れ目の無い神だった。さりとて不誠実な訳でもなく、その神の姿を思い浮かべる時は幸せそうな光景がまま伴う。物言いはやや残念な感があるが、それを喜ぶ女もいるだろう。
 (……神依)
神依もああいう男神に召し上げられれば幸せだろうかと、何故かふとその姿が思い浮かんだ。
 伍名ならば従者共々受け入れるだろうし、あそこは禊や童も仲が良い。今と変わらぬ幸せが手に入るだろう。
(……)
 今と変わらぬ幸せ。
 例えばそれは、あの雨の日のように……皆で食卓を囲む絵が安易に思い浮かぶのだが、それが何故か、どこかに靄がかったような居心地の悪さを伴って日嗣の思考を曇らせた。
 (……やめよう)
日嗣は一つ息を吐くと、二人に背を向け歩き出す。
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